フランス式ねんねトレーニングで私の子育てが変わった:バイブルに出会う大切さ

妊娠中に読みたい
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「夜泣き」という言葉が存在しないフランスでは、赤ちゃんが4ヶ月ほどまでに夜通し眠るのが一般的です。そうでない場合は専門家に相談し、トレーニングを行うことも勧められているとか。このフランス式の子育て方法は、親に合わせたねんねトレーニングであり、日本の「子どもに合わせる」育児とは異なる視点を持っています。

この記事では、私が実際に取り組んだフランス式ねんねトレーニングの体験と、それによって得られたメリットを紹介します。子どもが夜通し寝てくれることで得られる、親の安定した睡眠と育児環境について、ぜひ参考にしてください。

フランス式の「親に合わせる育児」とは?

フランスの育児では、親も赤ちゃんも快適に過ごせる環境作りが大切とされています。授乳やおむつ替えなど必要なケアはもちろん行いますが、親自身の睡眠や精神的な安定も重視し、子育てを生活の一部として無理なく取り入れることが基本にあります。

最近、インスタグラムなどのSNSには様々な「セルフねんね」や「ねんねトレーニング」の情報が溢れていますが、ネットの情報は上辺だけで実用性に欠けることが多いように感じます。このため、実際のトレーニングでは情報不足で挫折してしまうことも少なくありません。

私が選んだ「フランス式ねんねトレーニング」

私が参考にしたのは、「フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発『子育て』の秘密」と、日本人の著者がフランス式を実践して書かれた「フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る」の2冊です。どちらも同じフランス式の育児方法に基づいていますが、後者の方が具体的でステップごとにわかりやすく、実践に役立ちました。

妊娠中に一度この本を読んでいたことで、ねんねトレーニングの全体像や進め方がイメージできていたため、実際にトレーニングを始めるのが遅くなってしまっても、慌てることなく落ち着いて進めることができました

フランス式ねんねトレーニングとは?|見守りながら赤ちゃんの力を引き出す方法

フランス式ねんねトレーニングは、「赤ちゃんには自分の力で眠る能力がある」と信じ、その力を引き出すことを目的としています。この方法では、赤ちゃんが自分のペースで眠れるよう、親があまり介入しすぎないことが大切です。寝かしつけに頼りすぎず、赤ちゃん自身が安心して寝られる環境を整えます。

フランス式の特徴

  • 間(Pause)を取る
    赤ちゃんが泣いたとき、すぐに抱き上げるのではなく、数分間様子を見る「間」を取ります。これにより、赤ちゃんが自分で眠り直す力を引き出します。もちろん、安全を確認しながら見守ることが大切です。
  • 生後数週間から始められる
    フランス式は新生児期から少しずつ取り入れることができ、3ヶ月頃までに始めると習得しやすいとされています。無理なく進められる柔軟な方法です。
  • 夜間の授乳を減らすサポート
    赤ちゃんがまとまった時間眠れるように、夜間の授乳を減らしていくことを目指します。
  • 親子の絆を重視
    親が落ち着いて見守ることで、赤ちゃんに「信じてもらえている」という安心感を与えます。

フランス式のメリットとデメリット

メリット

  • 早い段階で赤ちゃんが自分で眠れるようになる
    フランス式を実践すると、赤ちゃんは夜泣きが減り、夜通し眠れるようになります。
  • 親も夜の睡眠時間を確保できる
    育児中の親にとって、睡眠は精神的・身体的な健康を保つ上で非常に重要です。
  • 柔軟に対応できる
    厳密なスケジュールに縛られないため、家庭の生活スタイルに合わせて進めやすい方法です。

デメリット

  • 泣き声を聞くのが辛い場合がある
    「間」を取る際に赤ちゃんの泣き声を聞く時間があり、それがストレスに感じられることがあります。
  • 家族全体の理解と協力が必要
    フランス式の方法を実践するには、家族全員が同じ考えを共有し、一貫性を持って対応することが大切です。

フランス式を実践するステップ

フランス式を取り入れる際には、以下の手順を参考にしてください。

  1. 赤ちゃんの寝る環境を整える
    静かで暗い部屋を準備します。夜のリズムを作るため、寝室を寝るだけの空間として意識させましょう。
  2. 寝る前のルーティンを確立する
    赤ちゃんが安心して眠れるように、毎日同じ流れを作ります。例: お風呂 → 授乳 → 絵本 → 寝室に移動。
  3. 泣いてもすぐに抱き上げない
    泣き声が聞こえたら、数分間の「間」を取り、赤ちゃんが自分で寝直すのを待ちます。ただし、安全を確認するために赤ちゃんを見守ることは重要です。
  4. 柔軟に対応する
    赤ちゃんの発達や体調に合わせて、必要に応じて方法を調整しましょう。病気や成長のリープ(発達の跳び)など特別な時期は無理をしないことが大切です。

私がトレーニングを始めたタイミング

産後、1ヶ月半ほど経った頃に細切れ睡眠が続き、精神的に疲弊していた私は再び本を読み直し、ねんねトレーニングを試し始めました。しかし、実家に里帰り中で家族全員にフランス式のねんねトレーニングを理解してもらうのは難しく、結局、自宅に戻ってから本格的にスタートさせることにしました。

妊娠中にパートナーにも本を読んでもらっていたので、自宅に戻ってからはスムーズに進められました。本には「3ヶ月までにスタートすると定着が早い」と書かれていたので、その点でも安心して取り組むことができました。

トレーニング中の試練とパートナーのサポート

トレーニング開始直後は、泣いている子どもを見守るのが辛く、つい抱っこしてしまいそうになることがありました。しかし、パートナーが「ここで信じて見守らなきゃ意味がないよ」とサポートしてくれたことで、何とか踏ん張ることができました。私自身も何度も本を読み返しながら、今の状況に合わせた対処方法を確認し、進めていきました。

トレーニング中は時間が長く感じられましたが、実際には2週間もかからずに子どもがひとりで寝られるようになりました。本の通り、途中でメンタルリープや歯の生え始め、寝返りなどでぐずる時期もありますが、しばらくするとしっかりと夜通し眠れるようになりました。

フランス式ねんねトレーニングのメリット

生後3ヶ月以降、私も7〜8時間のしっかりとした睡眠がとれるようになり、日中も楽しく育児に向き合うことができています。また、夜の睡眠時間が予測できることで、自分の時間も持てるようになりました。

この本のメリットは、何度も読み返しながら進めることで、読むたびに新しい気づきがあり、深い理解が得られることだと感じます。一度では理解しきれない部分も、繰り返し読むことで本質が見えてくるのです。この本が「精神安定剤」としての役割を果たしてくれたと実感しています。

まとめ

ねんねトレーニングは、「自分なりのバイブル」を見つけて、とことん納得いくまで読み直して理解し、進めていくことが大切です。フランス式ねんねトレーニングは、親の睡眠と精神の安定を確保しながら、子どももひとりで眠る力を身につけられる方法として、非常におすすめです。

ぜひ、ご自身に合う育児本を見つけ、繰り返し読みながら実践してみてください。今回紹介したフランス式育児本は、以下のリンクからチェックできます。

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