ねんねトレーニング:乳児期の悩みに応える方法
乳児期の子育てで、多くの親が悩む「ねんねトレーニング」。最近はSNSでもさまざまな情報が溢れていますが、短い投稿だけで全てを理解するのは難しく、情報不足で思うように進まず悩んでしまうことも少なくありません。
今回は、ねんねトレーニングについて書籍化されている方法を2つご紹介します。それぞれの特徴と、私が実践している内容や心構えについてもお伝えします。家族の協力を得て安心して進めるためにも、事前に書籍でしっかりと理解を深めておくことをおすすめします。
有名な2つのねんねトレーニング:ジーナ式とフランス式
ねんねトレーニングにはさまざまな方法がありますが、書籍で詳しく解説されている「ジーナ式」と「フランス式」が特に有名です。一人で寝られるようになるという最終目標は同じですが、親のスタンスや進め方に違いがあります。
他にも様々なねんねトレーニングの書籍が出ていますが、正直フランス式の方法と似ており、フランス式の書籍が一番丁寧に感じますので、今回はこの2つとしています。
ジーナ式:スケジュール管理で進める方法
ジーナ式は、赤ちゃんの生活リズムをスケジュールに沿って管理する方法です。参考書籍は「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版」です。ねんねに限らず、赤ちゃんの授乳や睡眠、生活リズムをスケジュールに沿って管理する方法です。
例えば、生後1週間のスケジュールは以下のようになっています:
- 07:00 起床/授乳①
- 08:30 朝寝
- 10:00 授乳②
- 11:15 昼寝
- 14:00 授乳④
- 15:30 夕寝
- 18:00 沐浴
- 19:00 就寝
この時期の昼寝は5.5時間以内にすることが推奨されています。このように、ジーナ式では睡眠だけでなく、授乳・お風呂・搾乳などのスケジュールも新生児期は週ごとに、その後は月齢ごとに細かく決められています。
ジーナ式のメリットは、スケジュールが明確であるため、指針を得られる点です。また、スケジュールに沿った生活ができなかった場合の解決策も要因ごとに詳しく示されています。途中から始める場合でも、まずは現在の赤ちゃんの状態がどのスケジュールに近いかを確認し、そこから実践して推奨月齢に徐々に合わせていく方法が紹介されています。
一方でデメリットは、スケジュールが厳密であるため、家族全員の協力が必要で、外出も赤ちゃんのスケジュールに合わせなければならない点です。
フランス式:見守りながら赤ちゃんの力を引き出す方法
フランス式ねんねトレーニングは、「赤ちゃんには自分で眠る力がある」と信じ、その力を引き出すことを目的としています。参考書籍は「フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る」です。親が介入しすぎないことが大切です。
- 「間(Pause)」を取る:泣き声が聞こえてもすぐに抱き上げず、数分間見守る。
- 柔軟に対応:家庭の生活リズムに合わせて進められる。
- いつからでも始められる:少しずつ待つ時間を伸ばしていく方法なので、いつからでも始められる。3ヶ月頃までに始めると、夜通し眠れる習慣が身につきやすいとされている。
フランス式は「ジーナ式」に比べて柔軟で、赤ちゃんと親の負担が少ない方法です。ただし、泣き声を聞く時間があるため、親が辛く感じる場合もあります。
しかし、どんなお子さんでも2週間程度で習得できるとされているので、2週間を乗り切れば夜通し寝が待っています!
詳しく知りたい方はこちら
私は、フランス式を実践しています。2週間は確かに辛かったですが、今では10時間しっかり寝てくれています。私が実践したフランス式ねんねトレーニングの具体的な方法や成功のコツについては、以下の記事をご覧ください。
➡️ フランス式ねんねトレーニングで私の子育てが変わった:バイブルに出会う大切さ
ジーナ式とフランス式の違い
特徴 | ジーナ式 | フランス式 |
---|---|---|
アプローチ | スケジュール重視 | 赤ちゃんの自立を促す |
メリット | 指針が明確 | 柔軟に対応可能 |
デメリット | 厳密なスケジュール管理が必要 | 泣き声を見守る時間が辛い場合がある |
赤ちゃんの特性や家庭の状況に合わせて、最適な方法を選んでみてください!
ねんねトレーニングを成功させるためのポイント
どちらの方法も最終的には、次の3つが重要です:
- 睡眠環境を整える:暗く静かな寝室、適切な温度などを用意する。
- 一貫したルーティンを確立する:毎日同じ流れを繰り返すことで安心感を生む。
- 赤ちゃんの力を信じる:赤ちゃんには一人で寝る力があることを信じる。
このように、ねんねトレーニングには家族の理解と協力も不可欠です。実践する前にぜひ書籍を一読し、共通の理解を深めることをおすすめします。
寝かしつけアイテムとの向き合い方
ねんねトレーニングの際には、癖がつくと外しにくいとされるアイテム(おしゃぶり、スワドルアップ、寝かしつけアプリなど)は極力使用しないようにするのがおすすめです。それがないと寝られないという状況になると、後々外す際に時間と労力が必要になることがあります。特に低月齢期に比べて、成長した赤ちゃんにセルフねんねを教えるのは難易度が上がることがあるため注意が必要です。
とはいえ、セルフねんねを習得するまでのトレーニング中、どうしても寝てくれない時はピンチヒッターとして寝かしつけアイテムや必殺技を用意しておくと良いでしょう。一番大切なのはママパパが楽しく子育てをすることです。辛くなる前にいろんなものの助けを借りましょう。
私の一つ目の必殺技は、おくるみでのおひな巻き。うまく巻かせてくれなかったり、効かなかったりしたら、スワドルアップ。それでもダメならラッコ抱き。おしゃぶりは苦手なのか全くしゃぶってくれませんでした。口コミが様々ですが、こればっかりは赤ちゃんによるので、手軽なものから試してみてください。
ママパパの精神が安定しているときにねんねトレーニングを行うのが、実は一番の近道です。アイテムに頼ること自体が悪いわけではありませんが、依存しないことが大切です。適度に活用しながら、自分たちに合ったスタイルを見つけていきましょう。
まとめ
ジーナ式とフランス式、それぞれ異なるアプローチを持つねんねトレーニングですが、どちらも書籍をもとにしっかり理解してから始めることで、ねんねトレーニングが成功しやすくなります。ご家族にも内容を共有しながら、赤ちゃんとの快適な眠りを目指してぜひ実践してみてください。