モンテッソーリの考え方を取り入れた赤ちゃんスペースの整え方

妊娠中に読みたい
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妊娠中、赤ちゃんのためのスペースや家具について考えたことはありますか?SNSでは整理整頓されたおしゃれなベビー用品の写真が多く見られますが、私は子どもにとって本当に良い環境を整えたいと思い、モンテッソーリ教育の考え方を参考にしました。

モンテッソーリの環境整備やスモールステップの考え方に基づいた赤ちゃんスペースづくりは、赤ちゃんが安心しながら成長できる環境を整えるうえでとても役立ちます。今回は、モンテッソーリ教育を参考にして作った我が家の赤ちゃんスペースについてご紹介します。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育は、子どもが自らのペースで学びを進めるための環境を整え、親は教えるのではなく、見守る役割を果たします。100年以上の歴史ある教育法で、科学的・経験的に明らかになった発達の順番を尊重し、その順番に沿って環境を整えることで、子どもは安心して成長を続けることができます。

この考え方に基づいた環境整備は、赤ちゃんが秩序ある環境の中で過ごすことで心が安定し、安心感を持って成長していけるというメリットがあります。モンテッソーリの考えを初心者向けに解説しているのが、「いちばんていねいなはじめてのおうちモンテッソーリ」という本です。気になる方はぜひ一度読んでみてください。

新生児期の赤ちゃんスペースに役立った本

実際に私が参考にしたのは、「子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100」です。この本には、モンテッソーリ教育の基礎に基づいた教具の選び方や配置方法がわかりやすくまとめられており、新生児期から子どもの成長を支える環境づくりのヒントがたくさん詰まっています。

おむつ替え台

生まれてすぐの頃は、一日に10回以上もおむつ替えや着替えが必要です。床で全てを行うのは産後の体には負担が大きいため、おむつ替え台はいちばん買ってよかったものだと言っても過言ではありません。

排泄や着替えは将来、公の場で行うものではないので、生まれてすぐから決まった場所で行うことが秩序を身につけるうえで役立ちます。赤ちゃんもおむつ替え台に連れて行くと安心した表情を見せてくれます。
寝返りするようになると、おむつ替えの時にじっとしてくれないことが多くなりますが、おむつ替え台は「おむつを替えてくれるところ」と認識できていると、おとなしく待ってくれる確率が上がっているような気がします。(横を向いて戻ってくれない時もありますが、、)

寝るところ

赤ちゃんが寝る環境については、昼夜の区別がつきやすいよう光の調節ができるカーテンを窓につけることがよいとされ、寝床の周りには家族の写真など赤ちゃんが安心できるものを置くことが勧められています。

モンテッソーリではお布団が想定されていますが、近年、乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐために、寝る時には何も掛けない方が良いとされているため、私の家庭では安全を重視し、ベビーベッドを採用しています。ベビーベッドの中は、硬めのマットレスだけにし、枕やベッドガードも含め、何も置かないようにしています。

私のベビーベッドの選び方と配置場所

私はフランス式ねんねを実践しているので、その観点からもベビーベッドにしています。セルフねんねを習得させたい場合は、一人で独立して寝続けられるように、2歳ごろまで使えるサイズがおすすめです。

おむつ替え台を使用している場合、ベビーベッドでお世話をすることはほとんどないため、高さや柵を下げられる機能は必須ではありません。そのため、選ぶ際は赤ちゃんが安全に眠れる基本的な機能を重視すると良いでしょう。

配置場所については、光の調整がしやすいことを優先し、赤ちゃんが昼夜の区別をしやすく、家族も寝るときのみ入る、静かな寝室にベビーベッドを配置しました。寝室とリビングを分けることで「寝る場所はここ」と意識づけしやすくしています。

おもちゃ

日中はプレイマットの上に抱っこ布団を置き、その上で赤ちゃんが横になっています。そのプレイマットのそばに、おもちゃ棚を置き、目に入る低い位置に月齢に合ったおもちゃを2~3個だけ置くようにしています。おもちゃを多く置きすぎると情報量が多すぎて疲れてしまうため、少数に絞り、選びやすくしています。

目に入る位置にも置いて、赤ちゃんが自分を見られるようにしています。鏡は赤ちゃんの探究心を刺激し、脳に良い影響を与えると言われています。

さらに、白黒のモビールを顔から20~30cmのところに吊るすなど、視覚的に興味を引く工夫をしています。

トッポンチーノ(抱っこ布団)

モンテッソーリの「トッポンチーノ」と呼ばれる抱っこ布団は、赤ちゃんが泣いたり不安になったりするときに役立つアイテムです。毎日この布団の上で過ごし、抱っこする際も一緒に抱っこすることで、布団にお母さんたちの匂いがつき、赤ちゃんに安心感を与えることができます。背中スイッチが発動しにくくなるため、赤ちゃんが眠りやすくなり、家族が抱っこするときの負担も軽減されました。

モンテッソーリ純正のトッポンチーノはかなり高価なため、抱っこ布団で代用しています。

まとめ

これらの環境を妊娠中に整えておくと、産後の細切れ睡眠の中で家具のレイアウトを考えたり、買い物に出かけたりする手間が省けるため、ぜひ事前に準備しておくことをおすすめします。

モンテッソーリ教育を参考にすることで、赤ちゃんが秩序を身につけやすくなり、親にとっても負担の少ない育児が可能になります。赤ちゃんと家族に合った環境をぜひ整えてみてください!

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