「子どもにいいこと大全」から学ぶ!自律神経を整える習慣と我が家の実践法

子育ての科学
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幼児教室で多くの子どもを見てきましたが、同じ環境・同じ先生の指導を受けていても、すっと伸びる子とそうでない子がいます。その違いは何でしょうか?

伸びる子には、共通する特徴があります。

  • 姿勢が良い
  • 集中力が高い
  • 途中でトイレに行きたくならない

子どもだから体力がなかったり、気が散ってしまったりするのは「個性や性格では?」、「生理現象は仕方がないのでは?」と思われるかもしれませんが、実は日常生活を整えることで改善できるのです。

今回ご紹介する「子どもにいいこと大全」は、生活習慣を見直し、自律神経を整える方法を細かく解説してくれる一冊です。


自律神経を整えることが、なぜ大切なのか?

自律神経には 「交感神経」「副交感神経」 の2種類があり、それぞれが内臓や体の働きをコントロールしています。

自律神経の役割 交感神経 副交感神経
心臓の鼓動 速くする 落ち着かせる
消化の働き 抑える 促進する
体温調節 活発にする リラックス状態を作る

これらの働きが24時間絶え間なく行われ、体を最適な状態に保ってくれています。しかし、自律神経のバランスが崩れると、

  • 寒くなるとすぐに風邪をひく
  • 熱中症になりやすい
  • 落ち着きがなくなる

といった問題が発生しやすくなります。

現代の子どもは「自律神経が育ちにくい」環境にいる

快適な環境に囲まれた現代の生活では、子どもの自律神経が十分に鍛えられる機会が減っています。
特に 0〜5歳の乳幼児期 は、脳の土台が急速に発達する時期。この時期に、

  • ぐっすり眠る
  • 自分で朝シャキッと起きる
  • しっかり食べる
  • 外でたくさん遊ぶ

といった習慣を身につけることで、脳の発達を支え、学ぶ力が伸びやすくなるのです。
脳の土台の発達から少し遅れて、おりこうさんの脳(言葉の獲得、知識を溜め込む、スポーツや楽器演奏のテクニックの習得を司る部分)が発達します。

土台がしっかりしていないまま、いわゆるお勉強をしても、脳がぐらぐらになってしまうだけなので、まずは自律神経を整え、脳の芯を逞しく育ててあげることが、後の頭の良さにも繋がります。

我が家で取り入れている「自律神経を整える習慣」

10時間の睡眠を確保する

夜20時就寝 → 朝6時起床 を基本にしています。
うまく起きられない日は、

  • 抱っこして照明をゆっくり明るくする
  • 無理に起こさず、自然に目が覚めるのを待つ

といった工夫をしています。
家を出る2時間前には起きるようにし、ゆったりと朝ごはんを食べ、準備も焦らないようにしています。

朝ごはんをしっかり食べる

朝は王様、夜は貧者のように」がモットー。
朝ごはんをしっかり食べることで、

  • 体温が上がる
  • 腸が活発になる
  • 午前中のパフォーマンスが向上

夫は朝からガッツリ食べるのが苦手なので、納豆キムチ味噌汁もち麦ご飯で固定していますが、息子と私は朝からガッツリ食べます。
反対に、晩御飯は野菜中心+少しのメインという食事をしているので、夫の晩御飯用にメイン料理をまとめてたくさん作っておき、私と息子の翌日の朝ごはんになるようにしています。
朝ごはんをしっかり食べると、不思議と夜はお腹が減らないので、少しの量でも満足できます。

また、食事はできるだけ家族揃って話しながら食べるようにしています。食事が楽しいと思ってもらえるように、私も一緒に食べます。

朝の排泄リズムを整える

家を出る前に排泄するのが理想
朝スッキリ排泄ができると、トイレの心配がなくなり、その後の集中力が格段にアップします。

夜のルーティンを整え、質の高い睡眠を確保する

20時に寝るために、18時にお風呂 → 19時までに晩ごはん の流れを固定。
また、寝る前は

など、テレビ・スマホ・電子おもちゃは使用しない ようにし、親子で仲良くスキンシップをとりながら、一緒にリラックスできる時間を30分程度作っています。

この時間で子どものためにやりたいことを一気にできるといいなと思っているので、語りかけ育児をベースに、ストレスがかからないようにアレンジし、できるだけ質の高い時間を過ごせるように意識しています。

夜泣きなどで細切れに起きてしまうと、睡眠時間が確保できないため、フランス式ねんねトレーニングを取り入れ、自力で眠れるようにしています。

親も「睡眠の質」を意識する

子どもだけでなく、親も質の良い睡眠をとることが大切です。
子どもを20時に寝かせた後は、スマホは見ずに、読書などをしてリラックスして寝る準備を整えます。

できれば息子と同じタイミングで寝て、その分朝早く起きたいのですが、それがなかなかできないので、息子が寝た後1〜2時間とリミットを決めて、寝るようにしています。
寝ることがまず何よりも大事だと思うので、8時間の睡眠を確保 することを心がけています。

まとめ:「自律神経を整える生活習慣」が子どもの成長を支える

「子どもにいいこと大全」 では、自律神経を整えるための具体的な生活習慣が多数紹介されています。
子どもの成長を最大限に引き出すには、まず「生活リズム」を整えることが大切!

  • ぐっすり眠る(10時間)
  • 朝ごはんをしっかり食べる
  • 朝の排泄リズムを整える
  • 夜は電子機器を避け、リラックスする

本書には、他にもたくさんの習慣や、朝スッキリ起きるため、や、朝モリモリ食べるためのより詳しい習慣が紹介されているので、ぜひご家庭に合った形でカスタマイズしながら取り入れてみてください。

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